「絵馬って、書いたら必ず結んで帰るものなのかな」「かわいい絵馬だから、記念に持ち帰りたいな」——授与所で絵馬を手にして、ふと迷ってしまうことってありますよね。
結論からお伝えすると、絵馬の持ち帰りを禁止する決まりはありません。それどころか、持ち帰りを前提にした絵馬を用意している神社もあるんですよ。
この記事では、持ち帰りできる絵馬を案内している神社の実例を、2026年8月29日時点の公式情報で確認してまとめました。願い事を書いた場合との違い、家での飾り方、返納のしかたまで、順番にご案内しますね。
- 絵馬は持ち帰りしても大丈夫なのかの結論と、その理由
- 持ち帰りできる絵馬を案内している神社の実例(2026年8月29日時点の公式確認)
- 願い事を書いた絵馬と書いていない絵馬での扱いの違い
- 持ち帰った絵馬の飾り方と、返納・処分のしかた
絵馬は持ち帰りしても大丈夫?結論と基本の考え方

絵馬は持ち帰っても大丈夫です。絵馬の持ち帰りを禁止する決まりはなく、持ち帰りを前提にした絵馬を用意している神社もあります。ただし絵馬は本来、願いを込めて神社に納めるものなので、その神社の案内に合わせるのがいちばん丁寧な形です。
「持ち帰ってもいい」という答えと、「本来は納めるもの」という前提。この2つを分けて考えると、迷いがすっと整理できますよ。
この章では、まず基本の考え方を整理します。そのうえで、実際の神社の公式の案内がどうなっているかを、次の章で確認日つきで見ていきますね。
基本は「奉納」、でも持ち帰りが失礼になるわけではありません
絵馬は、願い事を書いて神様にお預けするための木の板です。だから基本の形は、境内の絵馬掛けに結んで帰る「奉納」になります。
一方で、「必ず結ばなければいけない」という決まりがあるわけではありません。人に願い事を読まれたくない方や、手元に置いて初心を忘れないようにしたい方が持ち帰ることも、実際にあります。
大切なのは、形式そのものよりも願いを込める気持ちです。持ち帰るときは、絵馬が神社の授与品であることを忘れず、丁寧に扱うことを心がけたいですね。

持ち帰るか結んで帰るか、どちらを選んでも「丁寧に扱う」気持ちがいちばん大事ですよ。
「持ち帰りはダメ」と言われるのはなぜ?
絵馬はもともと、生きた馬を神様に奉納していた習わしが、木の板の絵に形を変えたものと伝えられています。馬を「奉納する」ことが出発点なので、絵馬も納めてこそ意味がある、という考え方が生まれました。
この由来を大切にする立場では、「絵馬は持ち帰らず奉納するもの」と案内されることがあります。持ち帰りへの考え方は、実は一つに決まっていないんです。
どちらかが間違いというわけではなく、由来を重んじるか、祈りの形の広がりを認めるかの違いです。だからこそ、次にお伝えする「その神社の案内」が判断のよりどころになります。
少しだけ歴史をたどると、神様への馬の奉納はやがて、木や土で作った馬、そして馬の絵を描いた板へと形を変えていきました。奈良時代にはすでに絵馬が奉納されていたと伝えられているので、千年以上も続いてきた祈りの形なんですね。
江戸時代になると、庶民が小さな絵馬に身近な願いを託す文化が広がりました。いまわたしたちが授与所で受ける手のひらサイズの絵馬は、この流れの先にあります。
祈りの形が時代とともに変わってきたことを知ると、「持ち帰って手元で祈る」という形も、その変化のひとつとして受け止めやすくなりますよね。
ちなみに絵馬には、拝殿などに掲げられる大きな「大絵馬」と、個人が願いを託す「小絵馬」があります。わたしたちが授与所で受けて持ち帰りを考えるのは、この小絵馬のほうです。
神社によって案内が違います
実際に神社の公式案内を確認すると、絵馬の扱いは神社ごとにはっきり違います。持ち帰り用の小さな絵馬を添えている神社もあれば、自宅に持ち帰ることを第一と考えている神社もあります。
つまり「絵馬は持ち帰っていいの?」の答えは、一般論よりも、その神社がどう案内しているかで決まるということですね。次の章で、公式に案内を出している神社の実例を見ていきましょう。
境内の絵馬掛けには、たくさんの絵馬が結ばれていますよね。あの場所は、大勢の人の祈りがひとつに集まる特別な場と考えられていて、奉納された絵馬は一定の期間ののち、神社がまとめてお焚き上げをして神様にお届けしてくれます。
一方で、絵馬掛けを置かず、持ち帰りを基本にしている神社もあります。どちらの形にも、その神社なりの祈りの届け方があるということです。
持ち帰りできる絵馬を案内している神社の実例

公式情報では、川越氷川神社が持ち帰りできる「小絵馬」つきの絵馬を、稲荷鬼王神社が自宅への持ち帰りを第一とするエト絵馬を案内しています。それぞれの公式の案内を、確認日つきでご紹介しますね。
川越氷川神社(埼玉県川越市)|小絵馬を持ち帰れる縁結びの神社
縁結びの神様として親しまれている川越氷川神社では、公式の発信に「ご参拝の記念として、小絵馬をお持ち帰りいただけます」と案内されています(川越氷川神社 公式note「祈りを結ぶ、持ち歩く-絵馬-」)。
絵馬は縁結び絵馬や勝ち絵馬など全11種類あり、一部を除いて小さな「小絵馬」が付属しています。願いを込めた絵馬本体は境内の「絵馬トンネル」に結び、小絵馬はかばんやポーチに結んで持ち歩ける、という分け方です。
なお、神恩感謝絵馬・祈願絵馬・安産祈願絵馬には小絵馬が付属しないと明記されています。「納める絵馬」と「持ち帰る小絵馬」を両方かなえた、うれしい仕組みですよね。
絵馬本体を結ぶ場所は、本殿の西側にあるトンネル状の絵馬掛け「絵馬トンネル」です。2003年の設置から20年以上、数え切れないほどの祈りが結ばれてきた場所と公式の発信で紹介されています。
川越氷川神社は、ご祭神の五柱に二組のご夫婦の神様が含まれることから、古くから縁結びの神様として信仰されてきたと公式サイトで案内されています。恋愛や良縁の願いを絵馬に託したい方には、まず名前の挙がる神社のひとつですね。
アクセスは、川越駅・本川越駅からのバスが便利です。観光名所を回る小江戸巡回バスなら「氷川神社前」で降りてすぐなので、蔵造りの町並みの散策とあわせてお参りする一日にできますよ。
- 所在地:埼玉県川越市宮下町2-11-3
- 電話:049-224-0589
- アクセス:川越駅・本川越駅からバス「川越氷川神社」下車すぐ
- 駐車場:無料駐車場なし(近隣のコインパーキングを利用)
- 出典:川越氷川神社 公式サイト
稲荷鬼王神社(東京都新宿区)|持ち帰りを第一と案内する絵馬
新宿の稲荷鬼王神社では、公式サイトに「絵馬は当社ではご自宅にエトの御利益をお持ち帰り頂く事を第一と考える為、絵馬堂はありません」と案内されています(稲荷鬼王神社 公式サイト「エト絵馬」)。
境内に絵馬掛けを置かず、持ち帰りを基本の形としている実例です。あわせて「大神様に納めたい方は御遠慮なくお申し出下さい」とも書かれていて、納めたい気持ちにも応えてくれます。
同じ絵馬でも、神社によってここまで案内が違うんですね。持ち帰りが正式な形になっている神社もある、と知っておくと安心ですよ。
稲荷鬼王神社は、新宿の歌舞伎町という街なかにありながら、静かな佇まいを保つ神社です。境内の参拝は24時間できますが、絵馬などの授与は社務所の受付時間内(9時〜17時)なので、時間に余裕を持って伺いたいですね。
- 所在地:東京都新宿区歌舞伎町2-17-5
- 電話:03-3200-2904
- 参拝時間:境内参拝は24時間可
- 社務所受付:9時〜17時
- 出典:稲荷鬼王神社 公式サイト
神社ごとの案内を比べてみると
2つの神社の公式の案内を、表で並べてみますね。どちらも「持ち帰り」を丁寧に位置づけていることがわかります。
| 神社 | 絵馬の持ち帰りに関する公式の案内 | 納める場所 | 確認日 |
|---|---|---|---|
| 川越氷川神社(埼玉) | 絵馬本体は奉納し、付属の小絵馬を参拝の記念として持ち帰れる(一部の絵馬は小絵馬なし) | 絵馬トンネル | 2026年8月29日 |
| 稲荷鬼王神社(東京) | 自宅への持ち帰りが第一。納めたい場合は申し出れば受けてもらえる | 絵馬堂なし(社務所へ申し出) | 2026年8月29日 |
ちなみに、縁結びで知られる神戸の生田神社でも、水みくじについて「持って帰って大切に保管して頂いても結構です」と公式サイトで案内されています(生田神社 公式サイト)。
おみくじも絵馬も、「結んで帰る」と「持ち帰って大切にする」の両方が認められている授与品です。授与品を持ち帰って手元で大切にするという形は、神社の世界で自然に受け入れられているんですね。
願い事を書いた絵馬と書いていない絵馬で持ち帰りの扱いは変わる?

願い事を書いた絵馬は神様にお預けする形が基本、まだ書いていない絵馬は記念として持ち帰りやすい、と分けて考えるのがおすすめです。同じ絵馬でも、書く前と書いた後では意味合いが少し変わります。
願い事を書いた絵馬は「結んで帰る」が基本
願い事を書いた絵馬は、神様への祈りをのせた特別なものになります。だから基本は、境内の絵馬掛けに結んで、神様にお預けして帰る形です。
それでも、書いたあとに「やっぱり手元に置きたい」と思うことはありますよね。その場合も、丁寧に保管して、区切りがついたときに神社へ納めれば失礼にはあたりません。
「持ち帰る、家で願いと向き合う、いつか納める」という流れなら、祈りの筋道はきちんと通っています。焦らなくて大丈夫ですよ。
「書いた絵馬を人に読まれたくない」という気持ちから、持ち帰りを考える方も少なくありません。最近は、願い事の面を隠せるシールや保護の紙を用意している神社もあるので、奉納したい気持ちと恥ずかしさの両方があるときは、授与所で相談してみてください。
家族や友人のために代理で絵馬を受けることもできます。渡すまでのあいだは、後ほどご紹介する飾り方と同じように、高くて清潔な場所で丁寧に預かってあげましょう。
願い事を書いていない絵馬は記念として持ち帰りやすい
まだ願い事を書いていない絵馬は、参拝の記念やお土産として持ち帰りやすいものです。絵柄にひかれて、飾るために受ける方も実際にいらっしゃいます。
記念として飾ることが目的なら、裏面には何も書かずにおくと、そのまま気持ちよく飾れます。願いを書いた時点で、その絵馬は「神様にお預けするもの」の性格が強くなるからです。
神社ごとに絵柄の違う絵馬は、御朱印と同じように参拝の記録にもなります。毎年の干支絵馬を集めたり、旅先の縁結び神社の絵馬を少しずつ増やしたり、という楽しみ方をしている方もいますよ。
恋愛や良縁の願いは、人に読まれたくない気持ちがとくに強いものですよね。だからこそ縁結びの絵馬は、「書いて納める」か「書かずに持ち帰る」かを、自分の心に合う形で選んであげてください。

飾りたい絵馬と願いを託す絵馬を1枚ずつ受ける、という分け方もすてきですよ。
迷ったら授与所でひとこと確認するのがいちばん確実です
私としては、迷ったときは授与所で「この絵馬は持ち帰ってもいいですか?」とひとこと確認する方法をおすすめしています。ここまで見てきたとおり、川越氷川神社と稲荷鬼王神社だけでも案内がはっきり違うように、絵馬の扱いは神社ごとに決まっているからです。
「記念に持ち帰りたいのですが」と伝えれば、その神社での丁寧な扱い方まで教えていただけます。聞くこと自体は失礼ではないので、安心して声をかけてくださいね。
- 「この絵馬は、記念に持ち帰ってもいいですか?」
- 「家で飾りたいのですが、飾り方に決まりはありますか?」
- 「後日、納めに伺ってもいいですか?」
このくらい短い聞き方で十分です。授与所が閉まる時間帯にしかお参りできないときは、無理に急がず、次の機会に受けるという選び方も落ち着いていて素敵ですよ。
下調べのひと手間と、その場でのひとことで、参拝の安心感はぐっと変わります。無理のない範囲で、落ち着いてお参りしたいですね。
持ち帰った絵馬の飾り方|場所・向き・期間の目安

持ち帰った絵馬は、目線より高く、清潔で落ち着いた場所に飾るのが基本です。神棚がなくても大丈夫なので、住まいに合わせた置き方を選んでいきましょう。
目線より高く、清潔な場所に置くのが基本
絵馬は神様にゆかりのある授与品なので、床への直置きや、目線より低い場所は避けたいところです。棚の上段や壁の高い位置など、見上げるくらいの高さが安心です。
湿気やにおいのこもりやすい水回りも、絵馬の置き場所には向きません。木の板は湿気で傷みやすいので、風通しのよい場所を選ぶと長くきれいに保てます。
壁に穴を開けたくない場合は、立てかけられる小さな台やフックつきの掛け方を工夫すると、賃貸でも無理なく飾れますよ。
100円ショップの粘着フックや、写真立てのようなスタンドを使うと、壁を傷つけずに飾れます。絵馬の紐をフックに掛けるだけでも、きちんと「掛けて祀る」形になりますよ。
飾らずに保管したい場合は、白い紙や半紙にそっと包んで、清潔な引き出しの上のほうにしまう方法があります。乱雑な物入れに押し込むのではなく、「お預かりしている」気持ちで場所を作ってあげてくださいね。
神棚がなくても大丈夫|リビングや寝室の落ち着く場所へ
神棚があるお家なら、神棚やそのまわりに置くのがいちばん収まりのよい形です。とはいえ、いまは神棚のないお家のほうが多いですよね。
神棚がない場合は、リビングや寝室など、自分がほっとできる場所の高いところで大丈夫です。毎日ふと目に入る場所に置くと、願いごとを思い出すきっかけにもなります。
大切なのは、ほこりをかぶったまま忘れてしまわないことです。ときどき柔らかい布でそっと拭いて、きれいな状態を保ってあげてくださいね。
お手入れは、乾いた柔らかい布やティッシュでの乾拭きが基本です。木の板なので、濡れた布で拭くと反りや傷みの原因になってしまいます。
向きや一緒に飾るものはどうする?
絵馬の向きは、東や南に向けるとよいという考え方が知られています。太陽の巡りに合わせた縁起のよい方角とされているためですが、住まいの間取りによっては難しいこともありますよね。
向きはあくまで「気持ちの整え方」のひとつなので、こだわりすぎなくて大丈夫です。それよりも、高さと清潔さを優先するほうが、絵馬を大切にする気持ちは伝わります。
複数の絵馬を並べて飾ること自体は問題ありませんが、重ねて置くのは避けたいところです。1枚ずつ、それぞれの絵がきちんと見えるように並べてあげましょう。
反対に、避けたい場所もあわせて覚えておきましょう。人の出入りで落ち着かない玄関の足元や、湿気のこもる洗面所・浴室まわり、雑多な物と一緒になる収納の奥などは、絵馬の置き場所には向きません。
家族や小さなお子さまの手が届いて落としてしまいそうな場所も避けると安心です。「見上げる高さで、静かに見守ってもらう」イメージで場所を選ぶと、自然と収まりのよい位置が見つかりますよ。
飾る期間は「1年」を目安に区切りを
お守りやおふだと同じように、絵馬も1年を目安に区切りをつける考え方が広く知られています。初詣で受けた絵馬なら、翌年の初詣で新しいものに替える、というリズムがわかりやすいですね。
もちろん、1年を過ぎたらすぐに手放さなければいけない、という決まりではありません。願いが続いているあいだ大切に飾り、区切りがついたら次の章の方法で納めれば大丈夫です。
受験や安産のように「結果の出る日」が決まっている願いなら、その日を区切りにするのも自然です。願いが叶ったら、絵馬と一緒にお礼参りへ伺う流れがきれいにつながります。

「いつまで飾るか」を先に決めておくと、手放すときに迷わずにすみますよ。
持ち帰った絵馬の返納・処分のしかた

役目を終えた絵馬は、授与された神社に返納するのがいちばん丁寧な納め方です。難しい場合は、近くの神社の古神札納所やどんど焼き、郵送での受け付けという方法もあります。
納め方は、次の順番で考えるとスムーズです。
- 受けた神社へ返納する(いちばん丁寧)
- 近くの神社の古神札納所・どんど焼きに納める(受け付けの可否を確認)
- 郵送での返納・お焚き上げを利用する(対応している神社のみ)
授与された神社へ返納するのがいちばん丁寧
絵馬はその神社の授与品なので、受けた神社にお返しするのが基本の形です。境内の古神札納所(返納所)に納めるか、わからなければ社務所で声をかければ案内していただけます。
返納のときには、これまで見守っていただいた感謝の気持ちとして、お賽銭を添えるとより丁寧です。「ありがとうございました」と心の中で伝えながら納めたいですね。
納めに行く前には、絵馬のほこりを軽く払い、白い紙に包んで持参すると気持ちよくお返しできます。特別な作法が決まっているわけではないので、「大切に扱ってきた形」で持って行けば十分ですよ。
どんど焼き・古神札納所という方法もあります
受けた神社が遠い場合は、お近くの神社の古神札納所に納める方法があります。ただし、他の神社の授与品を受け付けていないところもあるので、納める前に確認しておくと安心です。
お正月の時期なら、小正月のころに行われる「どんど焼き」でお焚き上げしていただく方法もあります。地域の行事として、お守りや正月飾りと一緒に納められることが多いですよ。
どんど焼きの日程や、納められるものの範囲は地域によって違います。プラスチックの飾りなどは受け付けていないこともあるので、地域の案内を確かめてから持って行くと安心です。
遠方なら郵送を受け付けている神社もあります
旅行先で受けた絵馬など、なかなか再訪できない場合は、郵送での返納やお焚き上げを受け付けている神社もあります。受け付けの有無や作法は神社によって違うので、必ず事前に公式の案内を確認してから送りましょう。
なお、郵送をいっさい行っていない神社もあります。たとえば川越氷川神社は、おふだ・お守りの郵送授与を行わず、直接の参拝をお願いする方針を公式サイトで案内しています。
郵送でお願いする場合は、送り先・お焚き上げ料の納め方・同封するものを、その神社の案内どおりに整えるのがマナーです。自己流で現金を同封したりせず、案内に書かれた方法に従ってくださいね。
願いが叶ったらお礼参りを
願いが叶ったら、感謝を伝える「お礼参り」に伺うのが昔ながらの美しい流れです。持ち帰っていた絵馬があれば、このタイミングで納めると、ひとつの区切りになります。
お礼参りは、叶ったご報告と「ありがとうございました」を伝えるだけで十分です。願いごとの結果がどうであっても、見守っていただいた感謝を伝えに行く時間は、心をやさしく整えてくれますよ。
お参りのしかたは、ふだんの参拝と同じ二拝二拍手一拝で大丈夫です。心の中で「おかげさまで叶いました」と伝え、持参した絵馬は古神札納所か社務所へ納めましょう。
もし願いがまだ道半ばでも、「ここまで頑張れました」と経過を伝えるお参りも心が整います。神社との付き合いは一度きりではないので、区切りごとに足を運ぶ習慣にできるといいですね。

返納は「処分」ではなく「お返しして感謝を伝えること」と考えると気持ちが楽になりますよ。
絵馬の持ち帰りに関するよくある質問

最後に、絵馬の持ち帰りでよくいただく疑問をまとめてお答えしますね。
どの疑問にも共通する答えは「その神社の案内に合わせれば大丈夫」ということです。そのうえで、気になりやすいポイントをひとつずつ見ていきましょう。
絵馬を持ち帰るとバチが当たりますか?
絵馬を持ち帰ったからといって、バチが当たるという考え方はしなくて大丈夫です。稲荷鬼王神社のように、自宅への持ち帰りを第一と案内している神社もあります(公式サイト確認)。大切なのは、持ち帰ったあとも授与品として丁寧に扱い、役目を終えたら神社へ納めることです。
家でゆっくり書いてから、後日納めてもいいですか?
絵馬を持ち帰って自宅で願い事を書き、後日あらためて納める方法をとる方もいます。授与所の受付時間に間に合わないときや、落ち着いて言葉を選びたいときの現実的な段取りです。神社ごとの考え方もあるので、受けるときに「後日納めに伺ってもいいですか」と確認しておくといっそう安心ですよ。
ご祈祷でいただいた絵馬はどうすればいいですか?
ご祈祷の授与品として絵馬をいただいた場合は、持ち帰って自宅で飾ることが前提になっていることが多いです。目線より高い清潔な場所に飾り、1年ほどを目安に、いただいた神社へ返納しましょう。迷ったら、授与のときに飾り方を聞いておくのがいちばん確実です。
お宮参りや七五三の絵馬も持ち帰りできますか?
お宮参りや七五三の絵馬も、基本の考え方は同じです。境内の絵馬掛けに納める形が基本で、持ち帰りが案内されている場合は自宅で飾れます。お子さまの成長の記念になる授与品なので、その神社の案内に沿って、丁寧に扱ってあげてくださいね。
名前や住所はどこまで書けばいいですか?
絵馬に書く名前や住所は、フルネームでなくても失礼にはあたらないとされています。人目が気になるときは、名前だけにしたり、頭文字や都道府県までにしたりする書き方も広まっています。持ち帰って自宅に飾る絵馬なら、そもそも住所を書かない選び方もできますよ。
絵馬はお正月しか受けられませんか?
多くの神社では、絵馬は一年を通して授与所で受けられます。ただし干支の絵馬のように時期限定のものや、社務所の受付時間が決まっている神社もあるので、遠方へ出かけるときは受付時間を先に確かめておくと安心です。たとえば稲荷鬼王神社の社務所受付は9時〜17時です。
持ち帰った絵馬を捨てるしかないときはどうすればいいですか?
できれば神社への返納やどんど焼きを選びたいところですが、どうしても難しいときは、塩で清めて白い紙に包み、感謝の気持ちとともに手放す方法が知られています。それでも心が引っかかるようなら、無理に自宅で手放さず、次にお参りする機会まで丁寧に保管しておけば大丈夫ですよ。
複数の神社で絵馬を受けて、家に何枚も飾ってもいいですか?
複数の神社の絵馬を家に飾ること自体は問題ないとされています。神様同士がけんかをする、という心配はしなくて大丈夫です。
ただし1枚ずつ重ねずに飾り、返納のときはそれぞれ受けた神社へお返しするのが丁寧な形です。まとめて納めたい場合は、納め先の神社が他の神社の授与品も受け付けているか確認しましょう。
まとめ|絵馬の持ち帰りは「その神社の案内」に合わせれば大丈夫
- 持ち帰ってよいか迷ったら、授与所でひとこと確認した
- 記念用の絵馬には、願い事を書かずにおいた
- 目線より高く、清潔で落ち着いた場所に飾った
- 飾る期間の区切り(1年や結果の出る日)を決めた
- 役目を終えたら、感謝とともに神社へ納める予定を立てた
絵馬は持ち帰っても大丈夫です。基本の形は奉納ですが、持ち帰りを禁止する決まりはなく、小絵馬を持ち帰れる川越氷川神社や、持ち帰りを第一と案内する稲荷鬼王神社のような実例もあります(公式確認)。
迷ったら授与所でひとこと確認し、持ち帰ったら目線より高い清潔な場所で1年を目安に飾ります。役目を終えたら、感謝とともに神社へ納めましょう。この3つを覚えておけば、もう授与所の前で立ち止まらなくてすみますね。
絵馬との付き合い方がわかると、神社めぐりはもっと心地よくなります。次のお参りでは、安心して、あなたらしい形で願いを託してきてくださいね。
参拝情報や授与の時間は変わることがあります。おでかけの前には、それぞれの神社の公式サイトで最新の案内を確かめてから向かってくださいね。

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