名古屋には、三つの社が手を組んで一つのめぐり方を用意している「恋の三社めぐり」があります。縁結び神社を名古屋で探すと、城山八幡宮や三輪神社の名前がまず並びますよね。
ただ、いざ出かけようとすると「三社はどの順で回ればいいのか」「受付は何時までなのか」が分からないままになりがちです。市内とはいえ千種・北区・中区と離れているので、順番を間違えると一日で回りきれません。
そこでこの記事では、名古屋の縁結び神社8社の公式の案内を読み、良縁の祈願があるか、受付の時間と初穂料はいくらかを一つの表にまとめ直しました。公式が示すめぐり方の順番と、その順番になっている理由まで書いています。
- 名古屋の縁結び神社8社の受付時間・初穂料・予約の要否
- 恋の三社めぐりの進め方とスタンプ・記念品の受け取り方
- 公式が示す2つのルートと、高牟神社から始まる理由
- 良縁祈願を願意として掲げている社はどこか
- 名古屋で悪縁を断つ願いをどこで伝えられるか
名古屋の縁結び神社8社|恋の三社めぐりと受付時間の一覧

名古屋の縁結び神社で、良縁を祈願の名前としてはっきり掲げているのは御器所八幡宮の1社だけです。ほかの社は、縁結びで知られていても、境内の御神木や末社の形で願いを受けています。
下の表は、8社の公式サイトと名古屋市の観光案内を2026年9月15日に確認した内容です。受付の時間や金額が公式に出ていないところは、そのまま「案内なし」としています。
| 神社 | 区 | 縁結びの形 | 受付の時間 | 初穂料 | 予約 |
|---|---|---|---|---|---|
| 城山八幡宮 | 千種区 | 連理木・神占・桃取石 | 9時15分〜16時30分 | 案内なし | 案内なし |
| 高牟神社 | 千種区 | 古井の水(恋の霊水) | 9時〜16時 | 案内なし | 案内なし |
| 山田天満宮 御嶽神社 | 北区 | よりそい石・悪縁切り | 9時15分〜16時30分 | 案内なし | 案内なし |
| 三輪神社 | 中区大須 | なでうさぎ・赤い糸 | 案内なし | 6,000円 | 要予約 |
| 洲崎神社 | 中区栄 | 石神・道祖神の鳥居 | 案内なし | 案内なし | 案内なし |
| 若宮八幡社 | 中区 | 神御衣神社・連理稲荷社 | 案内なし | 案内なし | 案内なし |
| 御器所八幡宮 | 昭和区 | 良縁祈願・結婚報告祭 | 9時ごろ〜16時ごろ | 案内なし | 不要(随時) |
| 星神社 | 西区 | 牽牛星・織女星の合祀 | 授与所 9時〜16時 | 案内なし | 案内なし |

三社めぐりの受付だけは時間がはっきりしているので、そこから一日の予定を組むと崩れません。
良縁の祈願を名前で出しているのは8社のうち1社
祈願の名前まで確かめると、良縁祈願を願意に置いているのは御器所八幡宮だけでした。ここは結婚報告祭も同じ一覧の中にあり、出会いから区切りまでを言葉にして申し込めます。
意外だったのが三輪神社です。名古屋の縁結びの代表格として名前が挙がる社ですが、御祈祷の願意に並んでいるのは当選祈願・厄除祈願・安産祈願・結婚奉告・心願成就などで、縁結びも良縁も入っていません。
これは「縁結びを願えない」という意味ではありません。三輪神社の縁結びは、御祈祷の申込書ではなく、御神木に赤い糸を結ぶ形や、なでうさぎのほうで受けられていると考えられます。
受付の時間が公式に分かるのは8社のうち5社
受付の時間を公式に出しているのは、8社のうち5社です。恋の三社めぐりの3社と、御器所八幡宮、星神社の授与所が時刻で案内されています。
いちばん遅くまで開いているのは若宮八幡社の社務所で、9時から17時までです。いちばん早く閉まるのは高牟神社と星神社の16時で、その差は1時間あります。
三輪神社と洲崎神社は、公式の案内に受付の時刻が出ていませんでした。お守りや御朱印を受けたいなら午前中に向かうほうが確実で、夕方からの参拝は境内でお参りするだけと考えておくと落ち着きます。
一覧に入れなかった熱田神宮と伊奴神社
熱田神宮と伊奴神社は、この8社の表に入れていません。どちらも名古屋の参拝先として必ず名前が挙がりますが、縁結びが主たるご神徳として案内されていないためです。
熱田神宮は草薙神剣をまつる大社で、願いの幅がとても広い社です。伊奴神社は安産と子授けが中心で、良縁は付随して語られる形になっています。
参拝すること自体はもちろんできます。ただ、良縁を願って行き先を選ぶときは、縁結びの由緒や祈願を公式に確かめられる社から選ぶほうが、納得して手を合わせられます。
名古屋の縁結び神社で最強といわれる恋の三社めぐり

名古屋の縁結び神社で最強といわれるのは、城山八幡宮・高牟神社・山田天満宮の三社がそろって案内している「恋の三社めぐり」です。一社の強さではなく、三社が公式に手を組んでいるところがほかにない形です。
三社はそれぞれ「恋の霊水」「縁結びの御神木」「恋の導き」を受け持っています。あなたの想いが叶うように恋の神様をめぐる旅、という言い方で案内されていて、恋愛中の人にも、これから出会いたい人にも向けられています。
恋愛中のふたりには恋が永遠に続くように、恋を求める人には良縁が授けられるように、と願いが分けて書かれています。同じ三社めぐりでも、いまの自分がどちらなのかで願い方が変わるという設計です。
三社とも千種・北区・中心部に散らばっていますが、電車での移動時間は合計で16分ほどです。距離のわりに動きやすいので、一日の予定に入れやすい組み合わせになっています。
城山八幡宮の連理木と1日1回の神占
千種区の城山八幡宮には、縁結び・良縁祈願・夫婦円満の御神木とされる「連理木」があります。一つの枝が他の枝とつらなり、木目が通じたもので、古くから吉兆とされてきた古木です。
この連理木は自生のアベマキが古くなったもので、幹周り4メートル、根回り4メートル70センチ、樹高15メートルという大きさです。名古屋市内で最大のアベマキだと公式に書かれています。
地上約3メートルのところで二つの幹に分かれ、6メートルほどでもう一度合わさって連理になっています。分かれた枝がまた一つに戻るという形そのものが、この木が縁結びの御神木とされてきた理由です。
連理木の由来は白居易の長恨歌にある
連理木の由来は「比翼連理の契り」という言葉にあります。比翼は目と翼を一つずつしか持たず、常に一体となって飛ぶ雌雄の鳥のことで、連理は枝と枝がくっついて一つに合わさったものを指します。
白居易が長恨歌で「天に在りては願わくは比翼の鳥とならん。地に在りては願わくは連理の枝とならん」と詠い、男女の永遠の契りを表しました。城山八幡宮の案内にも、この一節がそのまま引かれています。
天では翼が一つになった鳥に、地では枝が一つになった木になって、深く永遠に結ばれよう、という意味です。恋のご利益という言い方よりも、この一節のほうが御神木の前に立ったときの気持ちに近いと思います。
神占の結果は口に出してはいけない
御神木を使った「神占」には、はっきりした作法があります。神占は一日に一度だけ行い、決して結果を口に出してはいけません。
やり方は、善なる祈りを込めながら、イザナギノミコトに倣って男性は左から、イザナミノミコトに倣って女性は右から御神木を回ります。自然に足が止まったところの紙垂の内側で吉兆を占う形です。
紙垂はしめ縄に下げた紙のことで、ひと垂れだけに吉兆印があります。ふたりで行くと結果を見せ合いたくなりますが、そこは口に出さずに持ち帰るのが決まりです。
6月中旬から10月中旬は連理木が養生に入る
連理木は6月中旬から10月中旬まで、害虫防除のため養生に入ります。公式の案内に添えられている一文で、行く前に知っておきたいところです。
この期間は御神木のまわりが手当てされているので、いつもと同じようには近づけないことがあります。連理木と神占を目当てに行くなら、10月下旬から6月上旬までのあいだを選ぶほうが確実です。
境内には恋の行方や成就を占える「桃取石」と、恋占いの水みくじもあります。夏に訪ねるときは、こちらを目当てにする組み立てにしておくと空振りになりません。
高牟神社の古井の水はもともと長寿の水
千種区今池の高牟神社にある「古井の水」は、もともと恋のための水ではなく、長寿の水でした。名古屋市の観光案内にそう書かれています。
「古井」を「こい」と読むことから、「こいのみず=恋の水」という語呂合わせが生まれ、恋の霊水として親しまれるようになりました。飲むと恋が生まれるとも言われています。
恋愛の由緒が先にあったわけではない、というのはここを訪ねる前に知っておくと見え方が変わります。言葉の重なりから信仰が育っていった例として、素直におもしろい社です。
古井の水は境内から湧いていて、一年を通じて水温が変わりません。名古屋市内でも数少ない井戸の一つで、この場所が「古井の里」という地名の発祥だと案内されています。
高牟神社はむすびの神をまつる古社
高牟神社がまつっているのは、むすびの神さまと八幡さまです。語呂合わせだけの社ではなく、延喜式にも名前の載る式内社で、927年より前からこの場所にあった古社にあたります。
「むすび」は産霊と書き、ものを生み出す働きそのものを指す言葉です。恋の水の語呂合わせが有名になる前から、縁を結ぶ神さまがここにいたことになります。
ひとつ気をつけたいのは、受付の時間の案内が2通りあることです。恋の三社めぐりの案内では9時から16時まで、名古屋市の観光案内では9時30分から16時までとなっているので、9時30分以降に着くつもりで組むと確実です。
山田天満宮 御嶽神社のよりそい石と悪縁切り
北区の山田天満宮の境内にある御嶽神社は、まつられている大己貴命が「悪縁をたち切り、良縁に導く神様」として信仰されています。三社の中で「恋の導き」を受け持つ社です。
ここには「よりそい石」があり、石を撫でて恋の導きを祈ります。断つことと結ぶことが一つの神さまの中にそろっているので、整理したい気持ちがあるときにも向き合いやすい社です。
山田天満宮そのものは学問の神さまをまつる社で、大曽根駅から歩いて7分ほどです。受付の時間は9時15分から16時30分までで、駐車もできます。
三社の中でいちばん北にあり、JR・地下鉄・名鉄の3つが乗り入れる大曽根駅が最寄りです。市外から向かう人にとっては、いちばんたどり着きやすい社でもあります。
学問の社の境内に恋の神さまがいる、という組み合わせは名古屋らしいところです。受験の願いと恋の願いを同じ日に持っていける社は、そう多くありません。
スタンプは各社100円・記念品はどこでも受け取れる
恋の三社めぐりのスタンプ料は、各神社で100円をお納めする形です。三社に置いてある台紙にスタンプを集め、添付されている「願い文」に記入して持って行きます。
- 三社のどこから始めてもよい(順番の決まりはない)
- 各社でスタンプ料100円を納めて台紙にスタンプを集める
- 台紙に添えられた「願い文」に願いごとを書く
- 台紙と願い文を三社のいずれかへ持って行くと記念品が授与され、台紙に恋愛運上昇印が押される
- 願い文は御神前に奉納されるので、記念品を受け取る社へ必ず持参する
この記念品は、以前と変わって三社のどこでも受け取れるようになりました。最後に回る社を自由に決められるので、帰り道に合わせて組み立てられます。
ただし、祭典や行事によってスタンプの受付ができない日があります。出かける前に電話かメールで確かめてほしい、と公式に添えられているので、休日をあてるなら一本連絡しておくと確実です。
進め方の詳しいところは城山八幡宮の恋の三社めぐりの案内に載っています。三社の住所と電話番号も同じページにまとまっています。
恋の三社めぐりは名古屋の縁結び神社をどの順で回るか

順番の決まりはありませんが、公式が示す2つのルートはどちらも高牟神社から始まります。三社の受付時間を並べると、この順番になっている理由が見えてきます。
高牟神社だけが9時から16時までで、城山八幡宮と山田天満宮は9時15分から16時30分までです。閉まるのが30分早い社を先に済ませる形になっていて、最後に回る社ほど余裕が残ります。
公式の2つのルートはどちらも高牟神社から始まる
公式が挙げているのは、JRと地下鉄を使うルートと、地下鉄だけを使うルートの2つです。どちらも千種駅から徒歩5分の高牟神社が1社目になっています。
- JR・地下鉄を使う: 千種駅→徒歩5分→高牟神社→千種駅→JR中央本線2分→大曽根駅→徒歩7分→山田天満宮→大曽根駅→地下鉄名城線9分→本山駅→徒歩6分→城山八幡宮
- 地下鉄だけを使う: 千種駅→徒歩5分→高牟神社→千種駅→地下鉄東山線5分→本山駅→徒歩6分→城山八幡宮→本山駅→地下鉄名城線9分→大曽根駅→徒歩7分→山田天満宮
- 城山八幡宮へは覚王山駅からも徒歩6分ほどで行ける
- 城山八幡宮と山田天満宮は駐車できる
車で回る場合は、高牟神社の駐車について公式の案内に記載がありません。三社とも駅から歩ける距離にあるので、電車のほうが乗り換えを含めても読みやすい移動になります。
半日で回るなら午前のうちに1社目へ
半日で三社を回るなら、午前のうちに1社目へ入るのが目安です。移動そのものは乗車時間で16分ほどですが、乗り換えと徒歩を足すと三社で2時間近くかかります。
参拝と授与所でのやり取りに各社20分から30分を見ておくと、全体で3時間前後です。10時に高牟神社へ入れば、ゆっくり回っても最後の社の受付に間に合います。
逆に、午後2時を過ぎてから1社目に入ると、3社目の受付が閉まってしまいます。スタンプは受付でいただくものなので、境内に入れる時間ではなく受付の締め切りで考えるのが安全です。

一日で三社を回りきれなくても、台紙は持ち越せるので日を分けて大丈夫です。
三社めぐりを始めるのに申し込みは要らない
三社めぐりを始めるのに、事前の申し込みは要りません。台紙は三社のどこにも置いてあるので、思い立った日にいちばん近い社へ行けばその場で始められます。
用意しておくとよいのは100円玉です。スタンプ料が各社100円で、三社あわせて300円を納める形になります。お賽銭とは別に必要になるので、小銭を多めに持っておくと安心です。
台紙そのものに料金はかかりません。スタンプを押していただくたびに100円をお納めする形なので、1社目だけ回って様子を見ることもできます。
願い文を書くので、書きやすいペンを持っていくのもおすすめです。御神前に奉納されるものなので、その場で急いで書くより、行く前に言葉を決めておくほうが落ち着いて書けます。
一日で回りきれなくても、台紙は持ち越せます。三社そろった日に記念品を受け取ればよいので、無理に一日へ詰め込まなくて大丈夫です。
大須・栄の名古屋の縁結び神社は三輪神社と洲崎神社

街なかで参拝するなら、大須の三輪神社と栄の洲崎神社が歩いて回れる距離にあります。買い物やごはんのついでに立ち寄れるのが、三社めぐりとは違うところです。
どちらも都心にありながら、境内に入ると街の音が遠くなります。三社めぐりのように台紙を集める仕組みはないので、一社ずつゆっくり向き合う参拝になります。
三輪神社は大須、洲崎神社は栄にあり、地下鉄でひと駅ぶんほどの距離です。若宮八幡社も同じ中区にあるので、この3社は歩きと地下鉄で半日にまとめられます。
受付の時間が公式に出ているのは若宮八幡社だけなので、お守りや御朱印が目当てならそこを軸に置くのが安全です。三輪神社と洲崎神社は、時間の読めない社として予定の前半に入れておくと落ち着きます。
三輪神社のなでうさぎと赤い糸の御神木
大須の三輪神社は、御祭神の大物主神(大国主神)が縁結びの神さまとしてお力の強い神さまだと公式に紹介されています。境内には「幸せのなでうさぎ」があり、名古屋の縁結びで名前がよく挙がります。
御神木は樹齢450年と推定される「くすのき」で、ここに赤い糸を結んで願いをかけます。糸を結ぶという手を動かす形があるぶん、願いごとが自分の中で言葉になりやすい社です。
鳥居も見どころで、三つの鳥居がつながった「三輪鳥居」が文化財として紹介されています。奈良の大神神社とつながる形の鳥居で、名古屋の街なかで見られるのは珍しいことです。
なでうさぎは「幸せのなでうさぎ」という名前で、公式サイトにも専用のページが用意されています。うさぎを縁結びの使いとして置く社は全国にありますが、大須の商店街から歩いてすぐの場所にあるのがここの強みです。
赤い糸を結ぶくすのきも、三輪鳥居も、なでうさぎも、どれも申し込みの要らない参拝です。買い物のついでに立ち寄って、手を動かして願いをかけて帰れるのが、この社に人が集まる理由だと思います。
三輪神社のご祈祷は要予約で初穂料6,000円
三輪神社で正式なご祈祷を受けるには予約が要り、初穂料は6,000円です。電話かフォームから申し込む形になっています。
願いごとを複数お願いする場合は、1件追加ごとに1,000円が加わります。お守りと御神札の両方を希望するときも1,000円が足されるので、申し込みの時点で伝えておくと分かりやすくなります。
会社や団体は4名以上10名未満で10,000円、10名以上で30,000円です。個人の願いとしての縁結びは願意の一覧に無いので、心願成就や結婚奉告など近い願いを選ぶことになります。
地下鉄の上前津駅から三輪神社までは、地図で測ると徒歩5分・約400mでした。新天地通を通る道でも6分・約450mなので、大須で買い物をしながら寄っても時間はほとんど変わりません。

洲崎神社の石神と道祖神の小さな鳥居
中区栄の洲崎神社は、太古この地が入江で洲崎になり、地神である石神がまつられていたのが始まりと伝えられています。貞観年間に石神の導きで出雲から素戔嗚尊が遷座したという由緒です。
明治45年に、隣接して石神をまつっていた石神神社が合祀されました。いまの境内に縁結びの神さまがそろっているのは、この合祀があったからです。
素戔嗚尊は出雲から迎えられた神さまで、石神は土地そのものの神さまです。あとから来た神さまと、もとからいた神さまが一つの境内に重なっているのが、この社の成り立ちになります。
縁を結ぶという働きが、土地と人の重なりから語られてきた社だと考えられます。栄の真ん中にありながら、いちばん古い時代の名古屋につながっている場所です。
導きの神さまである道祖神の前には小さな鳥居があり、くぐり抜けると満願成就すると言われています。体を小さくしてくぐる形なので、履き物と服装は動きやすいものにしておくと安心です。
境内には縁結びのほかに、金運・健康・学業・芸能の神さまもまつられています。都心のビルの間にありながら、願いごとの数だけお社が並んでいる社です。
祭事は7月13日と14日が例祭で、7月の第3土曜日とその翌日に提灯祭があります。夏に訪ねるなら、この日程を外すか、逆に合わせるかを先に決めておくと過ごし方が変わります。
名古屋総鎮守の若宮八幡社にある縁結びの末社

名古屋総鎮守の若宮八幡社には、縁結びにかかわる末社が2つあります。神御衣神社と連理稲荷社で、どちらも本殿とは別に手を合わせる場所です。
神御衣神社は縁結びと裁縫上達にご利益があるとされています。社務所で「願いの緒」を受け、願いごとを書いて結び付けて祈願する形です。
連理稲荷社は夫婦円満で、まつられているのが夫婦のきつねです。鳥居の並ぶ参道には「出会いの小径」という名前が付いていて、そこに2つの祠があります。
名古屋駅から地下鉄やバスで15分ほどの都心にありながら、緑の多い境内です。末社が9つあるので、縁結びの2社だけに絞って回るか、全部を見て歩くかで滞在時間が変わります。
御祭神は仁徳天皇・応神天皇・武内宿禰で、慶長15年(1610年)に徳川家康が名古屋の総鎮守としました。総鎮守という格を持ちながら、縁結びは末社が受け持っているという組み立てです。
社務所の受付は9時から17時までで、今回の8社の中でいちばん遅くまで開いています。地下鉄名城線の矢場町駅から徒歩5分なので、大須や栄の参拝と同じ日に組み込めます。
願いの緒を受けるにも社務所へ寄ることになります。夕方から動く日は、受付が17時までのこの社を最後に置くと一日が長く使えます。
良縁祈願を願意に持つ名古屋の縁結び神社は御器所八幡宮

良縁祈願を願意としてはっきり掲げているのは、昭和区の御器所八幡宮です。今回調べた8社の中で、申込書に書ける形で良縁を用意しているのはこの社だけでした。
願意の一覧には、家内安全・商売繁盛・厄除開運・必勝合格などと並んで良縁祈願と結婚報告祭があります。厄除開運・入試合格・良縁縁結び・諸祈願必勝の神さまとして案内されている社です。
ご祈祷は年間を通じて随時で、9時ごろから16時ごろまで受け付けています。祭典で受け付けられない日もあるため、出かける前に確かめてほしいと添えられています。
予約をしなくても受けられるというのは、遠方から来る人にとって大きい条件です。三輪神社のように予約が要る社と違い、参拝してから気が変わっても申し込めます。
初穂料の金額は公式の案内に出ていないので、電話で確かめておくと安心です。のし袋に「初穂料」と書いて名前を入れ、新札を用意しておくと当日に慌てません。
八所明神とも呼ばれ、墳内の案内も公式サイトに用意されています。境内をひと通り見て歩いてから申し込むと、待ち時間も過ごしやすくなります。
社務所の受付時間は9時から17時までで、地下鉄鶴舞線の荒畑駅4番出口から南へ800メートル、徒歩8分です。願意の一覧は御器所八幡宮の公式サイトで確かめられます。
年間の祭事は、11月中の七五三祭、11月23日の事業隆盛祭、12月の必勝鉾鈴綱替え神事、12月31日の大祓と並びます。1月3日には豆まきと年越大祓が続く社です。
厄除開運・入試合格・良縁縁結び・諸祈願必勝の神さまとして案内されていて、勝負ごとの願いと良縁が同じ社にそろっています。結婚報告祭まで受けられるので、区切りをつけたいときにも向いています。
祭事の日はご祈祷を受け付けられないことがあります。11月と12月に参拝を考えているなら、電話で当日の予定を確かめてから出かけるのが確実です。
名古屋市西区の星神社は七夕の神さまをまつる

西区の星神社は、牽牛星と織女星を合祀している珍しい社です。主祭神は大己貴命(大国主命)で、縁結びと夫婦円満の社として知られています。
もともとは庄内川の氾濫を鎮めるために神さまをまつったのが始まりだと公式に説明されています。そこへ中国から七夕の話が伝わり、庄内川を天の川になぞらえて、二つの星の神さまを一緒にまつるようになったと伝えられています。
星祭(七夕祭り)は1100年以上前から続いていて、いまは8月7日に行われます。旧暦の七夕にあたる日で、一年でいちばん盛大なお祭りです。
川の近くに社があるのは、大雨のたびに氾濫した庄内川の神さまを鎮めるためでした。その悲しい出来事が、この地に伝わる七夕伝説を生んだと公式に説明されています。
言い伝えでは、近くに住んでいた大江音人という人が毎朝毎晩この社に参り、一生懸命勉強して都の役人になりました。その子の大江五郎も同じように参って官職に就いたと伝えられています。
鎌倉時代に戦で社殿が焼け、南北朝時代に藤原朝臣実秋という人が新しく社殿を建てて祭りを始め、現在に至ります。延喜式では坂庭神社と記されていた社で、名前も形も変えながら続いてきました。
授与所は9時から16時までですが、祭典で変わることがあります。地下鉄鶴舞線の庄内緑地公園駅から徒歩7分、名鉄犬山線の中小田井駅から徒歩6分です。
市の中心部からは少し離れますが、恋の三社めぐりや大須の社とは毛色の違う参拝になります。年に一度しか会えない二つの星を一緒にまつる社は、遠距離の願いを持っている方には合うのではないでしょうか。
主祭神の大己貴命は、山田天満宮の御嶽神社と同じ神さまです。名古屋の縁結びは、この神さまをあちこちでまつることで広がってきたことが分かります。
名古屋に縁切り神社はある?縁結び神社との願い方の違い

名古屋で悪縁を断つ願いを受け止めているのは、山田天満宮の境内にある御嶽神社です。まつられている大己貴命が、悪縁をたち切り良縁に導く神さまとして信仰されています。
ただし、縁切りを祈願の名前として掲げている社は、今回調べた8社の中にはありませんでした。断つことは、結ぶことの前段として同じ神さまの中に置かれている形です。
この並べ方には意味があると思います。断ちたいことだけを願う場所をつくらず、次の縁へ進むところまでを一つの神さまに預ける形になっているからです。
よりそい石を撫でるときも、断ちたいことだけを思い浮かべるのではなく、そのあとどうなりたいかまで言葉にしておくと気持ちが整います。恋の三社めぐりの願い文にも、そこまで書ける余白があります。
私はこう思っています。名古屋で良縁を願うなら、申込書に良縁と書ける御器所八幡宮で正式にご祈祷を受け、恋の三社めぐりと三輪神社は自分の足で歩いて気持ちを整える場所として分けるのが、いちばん無理がありません。
理由は申し込みの形にあります。良縁祈願がある1社は窓口と時間がはっきりしている一方、連理木・古井の水・よりそい石・赤い糸は申込書のいらない参拝で、その日の天気と体力だけで決められるからです。
ふたりで参拝することに迷いがある方は、縁結び神社にカップルで行くと別れる?噂の出どころと参拝の作法もあわせて読んでみてください。噂がどこから出てきたのかを調べてまとめています。
名古屋の縁結び神社に関するよくある質問

名古屋で縁結び神社の最強はどこですか?
名古屋の縁結び神社で最強といわれるのは、城山八幡宮・高牟神社・山田天満宮の恋の三社めぐりです。三社が公式に手を組み、スタンプ台紙と願い文で一つの参拝にしているのは県内でもここだけです。ただし良縁を祈願の名前として掲げているのは御器所八幡宮なので、正式なご祈祷を受けたいならそちらになります。
恋の三社めぐりはどんな順番で回ればいいですか?
順番の決まりはありませんが、高牟神社から始めるのが安全です。公式が示す2つのルートもどちらも高牟神社が1社目で、この社だけ受付が16時までと30分早く終わります。JRを使うなら高牟神社、山田天満宮、城山八幡宮の順、地下鉄だけなら高牟神社、城山八幡宮、山田天満宮の順です。
ご祈祷は予約が必要ですか?
三輪神社は予約が必要で、御器所八幡宮は随時受け付けています。三輪神社は電話かフォームから申し込む形です。ほかの社は御祈祷の受付方法が公式の案内に出ていないため、日にちが決まった時点で電話で確かめるのが確実です。
初穂料はいくら用意すればいいですか?
初穂料を公表しているのは三輪神社の6,000円だけです。願いごとを複数お願いすると1件ごとに1,000円、お守りと御神札の両方を希望すると1,000円が加わります。
ほかの社は金額の案内が出ていないため、電話で確かめるのが確実です。恋の三社めぐりのスタンプ料は、これとは別に各社100円で、三社あわせて300円になります。
公共交通機関と車のどちらで回るのがいいですか?
恋の三社めぐりは公共交通機関のほうが読みやすい移動になります。三社とも駅から徒歩5分から7分で、乗車時間は合計16分ほどです。城山八幡宮と山田天満宮は駐車できますが、高牟神社の駐車については公式の案内に記載がありません。
カップルで参拝しても大丈夫ですか?
カップルで参拝しても大丈夫です。恋の三社めぐりは「恋愛中の二人には、恋が永遠に続くように」という言葉で案内されていて、ふたりで回ることが前提に入っています。
城山八幡宮の神占は男性が左から、女性が右から回るので、連れ立って行くとかえって形になります。ただし神占の結果は口に出してはいけないので、その場で見せ合わないようにしてください。
半日ですべての三社を回れますか?
半日あれば三社を回れます。乗車時間は合計16分ほどで、乗り換えと徒歩を足すと移動だけで2時間前後、参拝と授与所のやり取りを入れて3時間ほどが目安です。10時に1社目へ入れば、ゆっくり回っても最後の社の受付に間に合います。

祭典の日はスタンプの受付ができないことがあるので、出かける前に一本電話を入れておくと確実です。
まとめ|名古屋の縁結び神社は受付時間から決める
名古屋の縁結び神社8社の縁結びの形と受付時間、初穂料を公式の案内から並べ直しました。良縁を祈願の名前として掲げているのは御器所八幡宮の1社で、初穂料を公表しているのは三輪神社の6,000円だけでした。
- 恋の三社めぐりは高牟神社から始める。この社だけ受付が16時まで
- スタンプ料は各社100円。記念品は三社のどこでも受け取れる
- 高牟神社の「恋の水」はもともと長寿の水で、語呂合わせから恋の水になった
- 三輪神社のご祈祷は要予約で6,000円。願意に縁結びは無い
- 悪縁を断つ願いは山田天満宮の御嶽神社が受け止めている
三社めぐりの台紙は一日で集めきらなくても持ち越せます。受付の時間に追われて駆け足になるくらいなら、日を分けて一社ずつゆっくり向き合うほうが、願いごとも自分の言葉になっていきます。
近隣の県もあわせて考えたい方は、岐阜の縁結び神社と静岡の縁結び神社も同じ形でまとめています。行ける日と受付の時間から、あなたに無理のない一社を選んでみてくださいね。

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