お守りの袋の口で、ひもが独特な形に結ばれていますよね。平たくて左右が対になった、あの結び目です。
一度ほどいてしまって元に戻せなくなった、という方もいるかもしれません。長さが余って邪魔なのに、切っていいのかも分からない。縁結びの願いを込めて受けたものだと、よけいに手が止まります。
あの結び目には名前があり、形の由来も語られています。ただ、その由来がどこから出てきた話なのかまで書いてあるところは、ほとんどありません。
そこで当記事では、お守りの結び方の意味を、神社の案内で確かめられることと、手芸や和紙の分野で語られていることに分けて整理してお伝えしていきます。
二重叶結びという名前の由来、封じ結びとの違い、結ぶときの手順、ほかの飾り結びに添えられた縁起、ひもの色の扱いまで分かります。
- 結び目に込められたとされる意味
- 二重叶結びと封じ結びの違い
- 神社の案内で確かめられる範囲
お守りの結び方の意味は「叶」の字に込められています

お守りの結び方の意味は、結び目の形が「叶」の字に見えることから願いが叶うようにという願いが込められている、と言われています。
この結びには二重叶結び(にじゅうかのうむすび)という名前があります。市販のお守り袋の口を閉じているのは、ほとんどがこの形です。
ただし、この由来を書いているのは手芸や和紙の分野のページで、神社の案内には出てきません。先に出どころの線を引いておきます。
| 結びの名前 | 見かける場所 | 込められたとされる意味 | 説明の出どころ |
|---|---|---|---|
| 二重叶結び | お守り袋の口 | 願いが叶う | 手芸・和紙の分野 |
| 封じ結び | 守り袋を封じるところ | 中身を封じる | 手芸・筥迫の分野 |
| 一重の叶結び | 手作りのお守り | 二重叶結びと同じ系統 | 手芸の分野 |
| 水引の結び目 | 授与品の水引細工 | 人と人との縁を強く結ぶ | 下鴨神社 公式 |
4行のうち、神社が自分の言葉で意味を書いているのは最後の1行だけです。上の3行は、手を動かす人たちのあいだで受け継がれてきた説明になります。
どちらが正しいという話ではありません。出どころが違うものを混ぜずに読むと、迷いが減ります。

名前を知るだけでも、結び直すときの不安はだいぶ軽くなります。
二重叶結びが袋の口を閉じる基本の形です
お守り袋の口を閉じている結びは、二重叶結びが基本の形です。
手元のお守りを見てみてください。袋の上のあたりで、左右に同じ形の輪が出ていて、中央が平たくつぶれているはずです。
ひも細工を扱うお店や和紙のお店が、この結びを「お守りの口を閉じる結び方」として紹介しています。手作りのお守りを作る人たちにとっては、最初に覚える形です。
名前が1つに決まっているわけではなく、叶結び・めがね結び・お守り結びといった呼び方も同じ系統として並べられます。呼び名の違いは、あとのH2でまとめて扱います。
表は「口」で裏は「十」、合わせて「叶」になります
表から見ると「口」の形、裏返すと「十」の形になり、二つを合わせて「叶」の字になる、という説明が広く語られています。
だから願いが叶う結びだ、というつながりです。叶結びという呼び名も、ここから来ています。
手元のお守りで確かめられます。結び目を正面から見て、そのまま裏返してみてください。
ただ、この由来を書いているのは手芸・和紙・ひも細工の分野のページと個人の記録です。神社の案内には、この説明は出てきませんでした。
神社の案内にあるのは「縁を結ぶ」までです
結び目の意味を神社が自分の言葉で書いている例として確かめられたのは、下鴨神社(京都市左京区)の御守一覧です。
干支水引という授与品の説明に、和紙で作られる水引は耐久性に優れ、結び目に人と人との縁を強く結ぶ意味が込められている、と書かれています。長野県飯田地方の飯田水引という伝統工芸で、300年以上の歴史があるとも紹介されています。
ここで言われている結び目は、お守り袋の口のひもではなく水引細工のほうです。混ぜずに読む必要があります。
それでも、結び目に縁を結ぶ意味を重ねる見方そのものは、神社の側にもあると言えます。縁結びを願って受けた方には、こちらのほうが近い言葉かもしれません。
- 所在地: 京都市左京区
- 授与時間: 午前9時〜午後4時30分(一部授与所を除く・祭典行事により変更あり)
- ご祭神の玉依媛命は縁結びと子育ての神様として信仰されている
- 境内の相生社が縁結びのお社
- 干支水引は飯田水引(長野県飯田地方・300年以上の歴史)で干支を表したもの
詳しい授与品の一覧は下鴨神社の御守一覧で読めます。授与時間は祭典行事で変わると書かれているので、出かける前に見ておくと安心です。
結び目は中身を守る口の役目も持ちます
結び目には、袋の口を閉じて中身を守るという実用の役目もあります。
お守り袋の中には、神社で納められたものが入っています。神社本庁は、お守りは常に身に付けて神さまのご加護をいただくものだと案内しています。
身に付けて持ち歩くものなので、口が開いていては困ります。平たくて引っかかりにくい結びが選ばれてきたのには、そういう理由も重なっていると考えられます。
お守りの持ち方そのものが気になる方は、恋愛成就のお守りの持ち方は?神社が書いている作法とつける場所もあわせてどうぞ。
名前も由来も神社が定めた決まりではありません
私は、結び方の意味を正解として扱わないほうがいいと思っています。
理由は2つあります。1つは、二重叶結びという名前も「叶」の由来も、神社の案内では確かめられなかったことです。
もう1つは、同じ結びを叶結び・めがね結び・お守り結びと呼び分けているページがあることです。呼び名が固まっていないものに、正しい形は決まりません。
ですから、きれいに結べなかったことを気にする必要はありません。意味づけは、気持ちが上がるなら持っていればいい、という扱いで足ります。
お守りのひもの結び方を手順でたどります

二重叶結びの手順は、下準備・右を回す・左を回す・形を整えて締める・袋の口に通すの5つの段に分かれます。
ひも細工のお店や和紙のお店が公開している手順も、この並びでそろっています。順番を覚えてしまえば、見ながらでも手が動きます。
ただし、どこを上に重ねるかは文字だけでは追いにくい部分です。図解か動画を手元に置いて、段ごとに止めながら進めるのが早道になります。
結ぶ前の下準備でほとんど決まります
仕上がりは、結び始める前の下準備でほとんど決まります。
見るところは3つです。ひもの左右の長さがそろっているか、ねじれていないか、袋の口の位置が真ん中に来ているか。
ここがずれていると、締めたあとに左右の輪の大きさが変わります。そうなると、ほどいてやり直すしかありません。
平らなところに置いて、指で押さえながら形を作ってください。手の中で結ぼうとすると、ねじれに気づけません。
右のひもを回して輪を作ります
最初の段は、右のひもを回して輪を1つ作るところです。
和紙のお店が公開している手順でも、ここが「右側を回す手順」として独立した段になっています。それだけ形が決まる場所だということです。
この時点では、きつく締めずにゆるい輪のままにしておきます。あとで左を通すときに、通す隙間が必要になります。
輪の大きさは、仕上がりの輪より少し大きめで構いません。締めるときに自然と小さくなります。
左のひもを通して対になる形にします
次の段で、左のひもを通して左右が対になる形にします。
ここが二重叶結びの山場です。通す場所を1つ間違えると、裏返したときに「十」の形になりません。
自信がないときは、通し終わった時点で一度裏返して確かめてください。締める前なら、やり直しがききます。
この確認を入れるだけで、作り直しの回数がはっきり減ります。急いで締めてしまうのがいちばんの遠回りです。
形を整えてから少しずつ締めます
形を整えてから、少しずつ均等に引いて締めます。締めるのは最後の段です。
片方だけを強く引くと、そちらの輪がつぶれて左右が不ぞろいになります。右の端、左の端、中央と順に少しずつが基本です。
締まったら、袋の口に通して位置を決めます。和紙のお店の手順でも「お守り袋の通し方」が最後の段になっています。
最後に、結び目を正面から見て「口」の形になっているかを見てください。なっていれば、そこで完成です。

締める前に一度裏返して確かめる、この一手間だけ覚えて帰ってください。
図解や動画を見るときに気をつけること
図解や動画を見るときは、自分の手元と同じ向きのものを選んでください。
作り手の正面から撮られたものと、手元を上から撮ったものでは、左右が逆に見えます。向きが違うものを見ながら真似ると、通す場所をそろえられません。
ひも細工を扱うお店のページには、手順の写真と動画が並べて置かれていることがあります。写真で段を確かめ、動画で手の動きを見る、という使い分けが向いています。
もう一点、見本のひもは太くて色が濃いものが使われます。細くて薄い色のひもで同じことをすると、重なりが見えにくくなります。
練習は、太めのひもで1回やってから本番に移るほうが確実です。お守りのひもで何度もやり直すと、毛羽立ってしまいます。
うまく結べないときに見るところ
何度やっても形にならないときは、結び方を変えるほうが早いです。
私なら、選び分けはこうします。形にこだわりたいなら二重叶結びを図解で練習する、とにかく口を閉じたいなら一重の叶結びにする、自分では無理だと思ったら社務所で相談する。
先に書いたとおり、結び方そのものに神社が定めた決まりは見つかりません。ですから、閉じられていればそれで役目は果たしています。
ひもが短くて輪が作れない場合もあります。その場合は無理に引っ張らず、袋の口を閉じるだけにとどめてください。
お守りの封じ結びと二重叶結びの違いはどこか

封じ結びと二重叶結びの違いは、中身を封じるための結びか、袋の口を閉じて飾るための結びか、という役目の違いとして語られています。
ただし、2つの関係の説明はページによって分かれます。同じものの呼び分けだとするもの、まったく別の結びだとするもの、両方あります。
下の表は、呼び名ごとに「よく使われる場所」と「言われている役目」を並べたものです。断定できる部分とできない部分が分かれます。
| 見るところ | 二重叶結び | 一重の叶結び | 封じ結び |
|---|---|---|---|
| 別の呼び名 | にじゅうかのうむすび | 叶結び・めがね結び | 真の封じと並べて語られる |
| よく使われる場所 | 市販のお守り袋の口 | 手作りのお守り | 守り袋を封じるところ |
| 言われている役目 | 願いが叶う | 二重叶結びと同じ系統 | 中身を封じて開けないようにする |
| 説明の出どころ | 手芸・和紙の分野 | 手芸の分野 | 筥迫・手芸の分野 |
封じ結びは中を開けないための結びです
封じ結びは、守り袋の中を開けないようにするための結びとして説明されています。
封という字のとおり、閉じて終わりにするという役目です。装いのための飾り結びとは出発点が違います。
筥迫(はこせこ)という和装小物を扱う書き手が、守り袋をなぜ封じるのかという形で書き残しています。真の封じという言い方も、そこで並べて語られていました。
この説明は神社の案内で確かめたものではありません。手を動かす分野の中で受け継がれてきた言葉だという前提で読んでください。
一重か二重かで呼び名が変わります
同じ系統の結びでも、一重か二重かで呼び名が変わります。
手作りのお守りを扱うページでは、叶結びと二重叶結びを2種類として並べて紹介しています。二重のほうが厚みが出て、ほどけにくい形になります。
めがね結びという呼び名もあります。輪が2つ並んで見えることから付いた呼び方とされています。
呼び名が複数あること自体が、この結びが特定の神社の作法ではないことを示していると考えられます。
どちらの形で結ばれているかを見分けます
手元のお守りがどちらで結ばれているかは、厚みと輪の数で見分けられます。
正面から見て左右に輪が出ていて、中央が二段に重なっていれば二重のほうです。一段だけなら一重になります。
小さな玉のように丸くまとまっていて輪が見えない場合は、飾りではなく封じるための結びに近い形です。
見分けがつかないときは、無理にほどかないでください。ほどいた形を覚えていないと、戻すときの手がかりがなくなります。
開けてはいけないという言い伝えの扱い
お守りの中を開けてはいけないという話は、公式の案内で確かめられたものではありません。
神社本庁のお守りの案内にも、開けることについての記述は出てきませんでした。広く語られてはいるものの、根拠まではたどれない言い伝えです。
とはいえ、封じ結びという名前が付いているものを、わざわざ開ける理由もありません。気になる気持ちがあるなら、そのまま閉じておくほうが落ち着きます。
外側のビニール袋や紙袋の扱いで迷っている方は、お守りを袋から出すのは正解?ビニール袋と紙袋の捨て方までで整理しています。
お守りのひもに使われるほかの飾り結びの意味

和風のひもの飾り結びには、二重叶結びのほかに淡路結び・釈迦結び・梅結び・菊結び・几帳結び・総角結び・亀結び・荘厳結び・華鬘結びといった名前が並びます。
手芸のお店が、縁起を添えた飾り結びとしてこの9種を一覧にしています。名前の数だけ形があるということです。
ただ、どの結びにどんな意味があるのかを神社の言葉で確かめられたものはありません。ここは名前と出どころの整理までにします。
淡路結びは水引でよく見かける形です
淡路結び(あわじ結び)は、水引細工でいちばんよく見かける形です。
祝儀袋の飾りを思い出してもらうと早いかもしれません。お守りのひもでも、二重叶結びと並べて紹介されることがあります。
水引という文脈でつながるのが、下鴨神社の干支水引です。公式には、水引の結び目に人と人との縁を強く結ぶ意味が込められていると書かれています。
縁を結ぶという言葉が神社の側から出てくるのは、この水引の流れだけでした。縁結びを願う方には覚えておいてほしい一点です。
梅結びと菊結びは花の形の飾りです
梅結びと菊結びは、花の形を写した飾り結びとして並べられています。
名前のとおり、仕上がりが梅の花や菊の花に見える形です。手芸のお店の一覧でも、この2つはひと組で紹介されていました。
花の名前が付いた結びには、その花にかけた言い伝えが添えられることがあります。ただ、添えられている言葉は紹介する人によって変わります。
ですから、意味で選ぶよりも見た目の好みで選ぶほうが納得しやすいところです。手作りのお守りに添えるなら、なおさらです。
釈迦結び・几帳結び・総角結びは道具や調度の結びです
釈迦結び・几帳結び・総角結びは、もともと道具や調度に使われてきた結びです。
几帳はへやを仕切る調度、総角は装束の飾りを指す言葉です。名前のもとをたどると、お守りのためだけの結びではないことが見えてきます。
亀結び・荘厳結び・華鬘結びも同じ一覧に並んでいます。荘厳結びと華鬘結びは、仏具の飾りに通じる名前です。
ここまで来ると、お守りの話からは少し離れます。名前を見かけたときに、どのあたりの結びなのか分かれば十分だと考えられます。
ひもの色に決まった意味はあるのか
ひもの色に、どこでも通じる決まった意味は見つかりませんでした。
色ごとに意味を当てた説明を見かけることはあります。ただ、神社の案内でその対応を確かめられたものはありませんでした。
お守りの袋とひもの色は、神社ごとに決められています。ご祭神や社の由緒に合わせているところもあり、全国で共通する色の決まりはないと考えられます。
手作りのお守りに使う色なら、渡す相手の好きな色で構いません。意味を気にして選びきれないほうが、もったいないと思います。
縁起のいい結び方を1つ選ぶなら
縁起のいい結び方を1つだけ選ぶなら、二重叶結びになります。
理由は2つです。市販のお守り袋で現に使われている形であること、そして願いが叶うという意味づけがいちばん広く共有されていることです。
縁を結ぶという意味で選ぶなら、水引の系統になります。ただしこちらは授与品の水引細工の話で、袋のひもに置き換えられるものではありません。
どちらにしても、結び方で願いの届き方が変わるという説明はどこにもありませんでした。選ぶ楽しみの範囲だと受け取ってください。
お守りのひもがほどけたときの結び方と向き合い方

ひもがほどけたときは、自分で結び直して構いません。結び直すとご加護が失われるという説明は、神社の案内には出てきません。
この場面で手が止まるのは、ほどけたことに意味があるのではと思うからです。そこも含めて整理しておきます。
ほどけたときに語られている意味
ほどけたことには、願いが叶った知らせ、役目を終えた印といった意味づけが語られています。
どちらも、受け取る人の気持ちを軽くする言葉です。悪いことが起きる前ぶれだという話のほうは、根拠までたどれませんでした。
現実の説明もあります。持ち歩けばひもは擦れますし、かばんの中で引っかかれば結び目はゆるみます。
意味を決めてしまう前に、どのくらい持ち歩いたかを思い出してみてください。それだけで落ち着くことが多いです。
自分で結び直して構いません
結び直しを自分でしてはいけない、という決まりは見つかりませんでした。
神社本庁は、お守りは常に身に付けてご加護をいただくものだと案内しています。身に付けられる形に戻すことは、その案内に沿った行いです。
手順は先のH2でたどったとおりです。形が元どおりにならなくても、口が閉じていれば差し支えありません。
気持ちが落ち着かないときは、社務所で相談するという選び方もあります。どちらを選んでも間違いにはなりません。
切れてしまった・長さが余ったとき
切れてしまったときは、結び直せるなら結び直し、難しければ神社へ相談してください。
神社本庁は、年末に神社でお焚き上げしてもらい新しいものを受けると案内しています。あわせて、願いが叶うまで身につけていても差し支えないとも書かれています。この記述は2026年10月18日に確認しました。
つまり、新しく受けるか持ち続けるかは選べます。切れたことを理由に急いで手放す必要はありません。
長さが余る場合は、切らずに結び目の中へ巻き込む形で収めるほうが安心です。切ってしまうと元に戻せません。
お守りの扱い全般は神社本庁のお神札・お守りの案内で読めます。複数持つことについても触れられています。
手作りのお守りを結ぶときに決めること

手作りのお守りを結ぶときに決めるのは、ひもの長さ・太さ・色と、一重で結ぶか二重で結ぶかの4点です。
作り方を紹介しているページでも、この4点の決め方から入っています。先に決めておくと、結ぶ段でつまずきません。
ひもの長さと太さを先に決めます
ひもは、仕上がりに必要な長さの数倍を見ておいてください。
結び目に使う分が思ったより多く、二重にするとさらに必要になります。足りなくなると、途中からのやり直しがききません。
太さは、細すぎると形が立たず、太すぎると袋の口を通りません。袋の口の幅に合わせて選ぶのが確実です。
和紙のお店の手順でも、必要な材料を決める段が最初に置かれています。ここを飛ばさないでください。
一重で結ぶか二重で結ぶかを選びます
初めて作るなら、一重から始めて二重へ進むほうが続きます。
手作りのお守りを紹介しているページも、叶結びと二重叶結びの2種類を並べて置いています。順に覚える形になっているということです。
仕上がりの見た目で選ぶなら二重です。厚みが出て、市販のお守りに近い形になります。
人に渡すものなら、ほどけにくい二重のほうが安心かもしれません。長く持ってもらうことを考えると差が出ます。
贈るときに添えておきたいこと
手作りのお守りを贈るときは、神社で受けたものではないことを一言添えてください。
受け取った側が、神社の授与品だと思って扱うと、返納の仕方で迷わせてしまいます。気持ちを込めたものだと伝われば十分です。
結びの名前を添えるのもいい方法です。二重叶結びという名前と、その形の由来として語られている話を書き添えると伝わります。
そのときも、言い伝えとして書くのが安全です。神社が定めた意味として渡すと、受け取った側が確かめようとして困ります。
かばんや首に下げるときのお守りのひもの結び方

かばんや首に下げるときは、袋の口の結びはそのままにして、下げるための別のひもを足すのが基本です。
口の結びをほどいて下げようとすると、二重叶結びを作り直すことになります。手間も増えますし、形も崩れます。
かばんに付けるときの通し方
かばんに付けるときは、袋の上に出ている輪を使って通します。
二重叶結びは左右に輪が出る形なので、そこへ別のひもやナスカンを通せます。口の結びは触らずに済みます。
内ポケットの金具に付けると、擦れにくく落としにくくなります。外側に出すと引っかかる場面が増えます。
ひもが擦れてきたら、付ける場所を変えてください。切れてから直すより手間がかかりません。
首から下げるときの長さの決め方
首から下げるときは、服の中に収まる長さに決めてください。
外に出していると、動くたびに揺れて袋の角が傷みます。服の中なら擦れも汗も抑えられます。
長さを変えるときも、袋の口の結びはそのままにしておきます。下げる側のひもで調整するほうが戻しやすいです。
下げる場所ごとの向き不向きは、お守りを肌身離さず持つ方法は?首から下げる以外の場所と注意もでまとめています。
外れないようにするための工夫
外れないようにする工夫は、結び目を1か所に頼らないことです。
下げるひもの端は、二重に結んでから輪に通します。1回結びだけだと、引っぱられた拍子に抜けます。
金具を使うなら、開き口が閉じるタイプを選んでください。開いたままの輪は、かばんの中で外れやすくなります。
月に一度でも、結び目を指でなぞって確かめる習慣があると安心です。ゆるみは触れば分かります。
複数を一緒に下げるとき
複数を一緒に下げても差し支えありません。
神社本庁は、複数のお守りを持っても神さま同士がけんかする心配はいらないと案内しています。重ねて持つこと自体は止められていません。
ただし、袋同士が擦れると傷みは早くなります。ひもを分けるか、間に布を挟む形にしてください。
違う神社のものを一緒に持つ場合の考え方は、お守りは複数で違う神社でも大丈夫?ポーチや返す場所の作法もに書いています。

袋の口の結びは触らない、これだけ守れば作り直しは起きません。
お守りの結び方の意味に関するよくある質問

最後に、結び目について聞かれることをまとめました。
結び目にはどんな意味があるのですか
形が「叶」の字に見えることから、願いが叶うようにという意味が込められていると言われています。表が「口」、裏が「十」になる説明です。ただし神社の案内にこの由来は出てこないので、言い伝えとして受け取ってください。
結び目がほどけたのは何かの知らせですか
定められた知らせはありません。願いが叶った印、役目を終えた印と語られることはありますが、どれも確かめようがない話です。持ち歩いて擦れただけのことも多いので、結び直して持ち続けて構いません。
縁起がいいのはどの結び方ですか
縁起がいい結び方として広く共有されているのは二重叶結びです。願いが叶うという意味づけが添えられていて、市販のお守り袋でも現に使われています。縁を結ぶという意味で選ぶなら、水引の系統が近い言葉になります。
首から下げるひもはどう結べばいいですか
首から下げるひもは、袋の口の結びを触らずに、別のひもを輪に通して下げてください。長さは服の中に収まるくらいが目安です。端は二重に結んでから通すと、引っぱられても抜けにくくなります。
二重叶結びが難しいときはどうすればいいですか
一重の叶結びにするか、社務所で相談してください。結び方そのものに神社が定めた決まりは見つかっていないので、袋の口が閉じていれば役目は果たせます。形を整えたいなら、図解を見ながら段ごとに止めて進めるのが早道です。
ひもの色に意味はありますか
全国で共通する色の決まりは見つかりませんでした。袋とひもの色は神社ごとに決められていて、ご祭神や由緒に合わせているところもあります。手作りの場合は、渡す相手の好きな色で選んで構いません。
ひもが長いときに切ってもいいですか
ひもが長いときも、切らずに収めるほうをおすすめします。切ってしまうと元に戻せず、結び直すときに長さが足りなくなります。余った分は結び目の中へ巻き込むか、下げるひもに沿わせてまとめてください。
手作りのお守りも同じ形で結んだほうがいいですか
同じ形にする必要はありません。市販のお守りに近づけたいなら二重叶結び、初めて作るなら一重の叶結びで十分です。贈るときは、神社で受けたものではないことを一言添えておいてください。
まとめ|お守りの結び方の意味は出どころで分けて読む
お守りの結び方の意味は、「叶」の字に見えるから願いが叶うという言い伝えが中心です。神社が自分の言葉で書いているのは、水引の結び目に縁を結ぶ意味を重ねるところまででした。出どころを分けて読めば、結び直しで迷わなくなります。
- 基本の形は二重叶結び
- 「叶」の由来は言い伝え
- 封じ結びは中身を封じる役目
- 自分で結び直して構わない
- ひもは切らずに収める
今日のところは、手元のお守りを裏返して形を見てみてください。

形を覚えておけば、ほどけた日にも落ち着いて戻せます。

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