参拝するたびにおみくじを引いていると、こんなに引いていいのかと気になってきます。
月に一度の参拝でも引いていいのか、同じ日に2回引くのは失礼にならないのか、迷うところですよね。
答えを調べてみると「何度でも引いていい」と「何度も引くのは避ける」の両方が出てきて、どちらに従えばいいのか分かりにくくなっています。
おみくじを引く頻度について、神社と寺院の案内が実際にどう書いているのかを、引き方の違いで分けて整理しました。自分の参拝のしかたで決められるようになりますよ。
- 回数や頻度の決まりは無いこと
- 案内が分かれて見える理由
- 毎月や毎日引く場合の考え方
おみくじを引く頻度に決まりはありません

おみくじを引く頻度に、回数や間隔の決まりはありません。年に1回でも、参拝のたびでも差し支えありません。
ただし、どんな引き方でもよいという書き方にはなっていません。止めている案内が1つだけあるので、そこから先に見ていきます。
全国の神社を包括する団体の案内に回数の記載はありません
神社本庁のおみくじのページに、回数や間隔についての記載はありません。
書かれているのは、個人の運勢や吉凶を占うために用いられること、種類も社ごとに工夫があること、内容は吉凶判断と金運・恋愛・失物・旅行・待ち人・健康といった生活全般の導きであることです。何回まで、何か月おき、という話は出てきません。
そのうえで、単に吉凶判断を目的として引くのではなく、内容を今後の生活指針としていくことが何より大切だとされています。回数ではなく読み方のほうに重さが置かれているということです。
一度の参拝で何度引いてもかまわないと書いている社があります
一度の参拝で何度引いてもかまわないと、はっきり書いている社があります。
福島稲荷神社の公式Q&Aでは、何を聞きたいか念じながら引くとよいとされていて、学業や恋愛など聞きたいことが違う場合など、一度の参拝で何度引いてもかまわないと案内されています。1回に限る決まりは置かれていません。
- 福島稲荷神社(福島市宮町1番29号・受付9時から17時)/聞きたいことが違うなら一度の参拝で何度引いてもかまわない
- 光雲神社(福岡市中央区)/悪い運勢を引いても、その場で何度も引くことは避ける
- 村松山虚空蔵堂(茨城県東海村)/1回しか引けないということはなく、初詣以外にも年中何回でも引いて構わない
- 同/ただし大吉が出るまで引き続けるのはおすすめしない
出典: 福島稲荷神社「よくいただくご質問と回答」。受付の時間や案内の内容は社によって違うので、出かける前に各社の案内でご確認ください。
その場で何度も引くのは避けるとしている社もあります
避けるように書かれているのは、悪い字が出たその場で引き直す引き方だけです。
光雲神社の神主が書いている案内では、たとえ悪い運勢を引いてしまったとしても、その場で何度も引くことは避けましょうとされています。大切なのは吉凶ではなく、お言葉を授かることだという書き方です。
止めているのは回数そのものではなく、気に入る字が出るまで引き続ける形です。光雲神社「おみくじ」の引き方には、吉凶は気にする必要がなく、厳しい言葉を日々の指針にすれば災い転じて福となるとも書かれています。
2つの案内は引き方の違いで分かれています
何度引いてもよいという案内と、何度も引くのは避けるという案内は、引き方が違うので矛盾していません。
分かれ目は「問いを変えて引くか」「字を選び直すために引くか」です。引き方ごとに並べると次のようになります。
| 引き方 | 神社・寺院の案内 | 差し支えないか |
|---|---|---|
| 聞きたいことを変えて引く | 一度の参拝で何度引いてもかまわない(福島稲荷神社) | 差し支えない |
| 日をあらためて引く | 年中何回でも引いて構わない(村松山虚空蔵堂) | 差し支えない |
| 同じ日に別の社で引く | 止めている記述は見当たらない | 差し支えないと考えられる |
| 悪い字が出てその場で引き直す | その場で何度も引くことは避ける(光雲神社) | 避ける |
| 大吉が出るまで引き続ける | おすすめしない(村松山虚空蔵堂) | 避ける |
上の3行は回数を数えても問題にならない引き方で、下の2行は回数ではなく目的のほうが外れている引き方です。数で区切るより、この分かれ目を覚えておくほうが迷いません。

何回引いたかではなく、何のために引いたかで分かれていると考えると分かりやすくなります。
おみくじを同じ日に2回引いても大丈夫か

同じ日に2回引くことは、聞きたいことが違うなら差し支えありません。
2回目が別の問いなら新しく伺ったことになり、同じ問いなら結果を選び直したことになります。同じ「2回」でも中身が違うわけです。
聞きたいことが違うなら差し支えありません
学業と恋愛のように問いが違うなら、同じ参拝のうちに2回引いても差し支えありません。
福島稲荷神社の案内が、聞きたいことが違う場合などを例に挙げて、一度の参拝で何度引いてもかまわないとしています。念じる内容が変われば、伺う相談が変わるという考え方です。
私なら、2つ目を引く前にその場で問いを言葉にしておきます。何を伺ったのか分からないままだと、書かれていることを読み分けられなくなるからです。
字を選び直すための引き直しは避けます
同じ問いのまま、よい字が出るまで引き直すのは避けます。
光雲神社の案内が、悪い運勢でもその場で何度も引くのは避けるようにとしています。村松山虚空蔵堂の案内でも、大吉が出るまで引き続けるのはおすすめしないと書かれています。
2つの案内が同じ方向を向いているのは、吉凶の字ではなく中身を受け取るものとして扱われているからだと考えられます。引き直して字が変わっても、前に書かれていた助言は消えません。
同じ日に別の社で引くのは問題になりません
同じ日に2つの社をまわって、それぞれで引くのは問題になりません。
別の社で引くのを止めている記述は、今回開いた案内のどこにも見当たりませんでした。社ごとにおみくじの種類も吉凶の数も違うので、同じ問いを重ねたことにもなりません。
ただし、1社目で出た字が気に入らないから次へ向かう、という順番なら引き直しと変わりません。参拝の予定が先にあるかどうかで分けて考えるとよいと思います。
凶が出ても引き直さなくて大丈夫です
凶が出ても、その日に引き直さなくて大丈夫です。
光雲神社の案内では、吉凶は気にする必要がなく、厳しい言葉を日々の指針にすれば災い転じて福となるとされています。悪い字を打ち消すために引くものとしては書かれていません。
手元に残したくないときは、境内の結び所に結んで帰る形があります。結ぶか持ち帰るかで迷ったらおみくじは結ぶか持ち帰るかにまとめています。

2回目を引くかどうかは、問いが変わったかどうかで決めれば大丈夫です。
おみくじを引く頻度は年に何回が目安なのか

年に何回という目安も、案内の側には置かれていません。
数で決められていないかわりに、区切りの付け方が2通り示されています。どちらかを自分で選ぶ形になります。
年に何回という決まりもありません
年に何回までという決まりはありません。
村松山虚空蔵堂の案内では、1回しか引けないということはなく、初詣以外にも年中、何回でも引いて構わないとされています。年間の上限を書いている案内は見当たりません。
1年に1回と思われているのは、初詣で引く人がいちばん多いからだと思います。初詣のものだけという案内にはなっていません。
自分で決めた期間がそのまま区切りになります
今年1年のことを伺って引いたなら、その1年がそのまま区切りになります。
村松山虚空蔵堂の案内では、自分で期間を決めて引いた場合はそれが期限で、そのほかは願いが叶うまでとされています。引くときに期間を決めたかどうかで変わるということです。
この考え方だと、次に引く時期も自分で決められます。期間を決めて引いた人は1年に1回、願いごとで引いた人は答えが出たときが次になります。
何か月おきという数え方はしません
何か月おきに引く、という数え方はどの案内にも出てきません。
間隔を日数や月数で区切る書き方が無いので、3か月おき、半年おきといった目安も作られていません。前に引いてから何日たったかを数える必要もないわけです。
間隔を気にするより、参拝の予定に合わせるほうが自然だと思います。そのほうが引く場面もはっきりします。
参拝するたびに引いてもかまいません
行くたびに引いてもかまいません。
年中何回でも引いて構わないという案内があるので、参拝の回数がそのまま引く回数になっても外れていません。旅先の社で引くのも同じです。
私なら、行くたびに引く形を選びます。参拝の予定という自分の外側の区切りに合わせられるので、引きすぎを気にしなくなるからです。
おみくじを毎月や毎日引く頻度でも大丈夫か

毎月や毎日引く形も、止められてはいません。
数が多いほど外れるのではなく、引き方が問われます。もともとの形をたどると、この順番がはっきりします。
毎月引くことを止める案内は見当たりません
毎月の参拝のたびに引くことを止める案内は見当たりません。
年中何回でも引いて構わないという書き方なので、月に1回という回数もその中に入ります。1日と15日に参拝する習慣がある人なら、月に2回になっても同じです。
気をつけるのは回数ではなく、前に引いたものと同じ問いを重ねていないかです。毎月違う相談をしているなら、引き直しには当たりません。
今の形は日々の指針を仰ぐ流れの中にあります
今の形は、日々のことを神さまに伺う流れの中で生まれたものとされています。
光雲神社の案内では、古い形として日本書紀の斉明天皇四年に出てくる短籍が挙げられ、今の形式は平安時代の良源上人による元三大師百籤が元とされています。神社本庁のページでも、占いは物事の始めに神さまのご神慮を仰ぐ信仰の表れのひとつだと説明されています。
物事の始めに伺うものなら、始まりの数だけ引く場面があります。年に1回だけと決めつける理由は、もともと置かれていないわけです。
個人の運勢を占う形が見られるようになったのは江戸時代になってからだとも言われています。今のように1人が自分のことを伺う形は、わりあい新しい使い方です。
毎日引くなら書き写して残すと読み返せます
毎日引く形を続けるなら、書き写して残しておくと読み返せます。
内容を今後の生活指針としていくことが何より大切だとされているので、読み返せない形で増やしても案内の求めているところから離れてしまいます。紙が溜まるばかりになるのはもったいないです。
私なら、引いた日と和歌の一行だけを手帳に書き写します。紙そのものは不要になった時点で寺社へ納められるので、残すのは読み返す部分だけで足ります。
- 引いた日付と参拝した社の名前
- そのとき念じた問い(学業・恋愛など)
- 和歌か添え文のうち、行いの助言にあたる一行
引きすぎが気になるときの目安
引きすぎが気になるなら、前に引いたものを読み返せているかどうかで決めてください。
読み返せているなら、回数が多くても使い方は外れていません。中身を覚えていないまま次を引いているなら、数を減らしたほうが1回あたりの重さが戻ります。
この線引きだと、毎日引く人も年に1回の人も同じものさしで決められます。回数を人と比べなくて大丈夫です。

読み返せているかどうかなら、自分で確かめられます。数の多さで悩まなくて済みますよ。
おみくじを何度も引くのはお金目当てといわれるのはなぜか

何度も引いていいという言い方は初穂料を払わせるためだ、という見方があるのは、回数に決まりが無いことだけが伝わっているからだと考えられます。
案内の中身を読むと、むしろ回数を抑える方向に書かれています。順に見ていきます。
回数を増やすよう促している案内は見当たりません
たくさん引くようにすすめている案内は見当たりません。
社の側が書いているのは、聞きたいことが違うなら何度でもかまわないという許しと、その場で引き直すのは避けるという注意です。もっと引きましょうという呼びかけは出てきません。
大吉が出るまで引き続けるのはおすすめしないという一文も、回数を減らす方向の案内です。払う額が増える引き方を、寺社の側が止めている形になります。
吉凶ではなく書かれている中身を指針にすると案内されています
案内が求めているのは、吉凶の字ではなく中身を指針にすることです。
神社本庁のページでは、単に吉凶判断を目的として引くのではなく、内容を今後の生活指針としていくことが何より大切だとされています。字を集めるための引き方は、この求めから外れます。
そう読むと、何度でも引いてよいというのは「問いの数だけ伺ってよい」という意味だと分かります。回数を売るための言葉ではないということです。
初穂料が気になるときは1回の読み方を変えます
初穂料が気になるなら、回数を増やすより1回の読み方を変えるほうが合っています。
引く回数を増やしても、吉凶の字が入れ替わるだけで助言の数は増えません。1枚の中には金運・恋愛・失物・旅行・待ち人・健康といった欄が並んでいて、読める助言はもともと複数あります。
私なら、2回目を引く前に手元の欄をもう一度読みます。読める場所が残っているうちは、次を引かなくても足ります。
おみくじを引くタイミングと頻度の決め方

引く場面を決めてしまえば、頻度はその場面の数で決まります。
回数を先に決めると、引きたい日に引けなくなります。場面のほうから決めるのが順番です。
参拝を済ませてから引きます
引くのは参拝を済ませたあとです。
何を聞きたいか念じながら引くとよいとされているので、先にご挨拶をしてから伺う順番になります。授与所に先に寄ってしまうと、この順番が崩れます。
何回引くかより、この順番のほうが気にするところだと思います。1回でも2回でも、参拝のあとなら形は同じです。
授与所の受付時間を先に見ておきます
出かける前に、受付の時間を見ておくと確かです。
福島稲荷神社の公式サイトには、受付が9時から17時と書かれています。社によって時間が違うので、夕方の参拝だと授与所が閉まっていることもあります。
月に1回引く形を続けるなら、行ける時間に開いている社を選ぶほうが長く続きます。時間を調べる手間は1回で済みます。
迷いや節目があるときに引きます
引く場面としていちばん合うのは、迷いや節目があるときです。
物事の始めに神さまのご神慮を仰ぐという位置づけなので、何かを始める前や決めかねているときが伺う場面になります。年のはじめに限らなくて大丈夫です。
引く場面を決めておくと、頻度は自然に落ち着きます。節目が続いた年は回数が増え、静かな年は減るというだけです。
- 何かを始める前や決めかねているとき
- 参拝の予定が入ったとき(行くたびに引く形)
- 前に伺った願いごとに答えが出たとき
前のものが手元にあっても引けます
前に引いたものが手元にあっても、新しく引いて差し支えありません。
納めてから引き直すという決まりは置かれていません。持ち帰って読み返すことがすすめられているので、重なっている時期があっても外れていません。
手元のものをいつまで持っているかはおみくじの効果はいつまでかで書いています。納める時期と引く時期は別に考えて大丈夫です。

引く場面を1つ決めておくだけで、頻度の悩みはほとんど無くなります。
おみくじを引く頻度に関するよくある質問

おみくじは年に何回引いたらいいですか
年に何回という決まりはありません。
寺院の案内では、1回しか引けないということはなく、初詣以外にも年中何回でも引いて構わないとされています。回数を決めるより、迷いや節目があるときに引く形で足ります。
おみくじは2回引いても大丈夫ですか
聞きたいことが違うなら、2回引いても大丈夫です。
一度の参拝で何度引いてもかまわないと案内している社があります。ただし同じ問いのまま字を選び直す引き直しは、避けるようにとされています。
おみくじは毎回引くものですか
参拝のたびに必ず引くものではありません。
引かなければならないという案内はどこにも出てきません。伺いたいことがある参拝だけ引く形でも差し支えありません。
2人が同じおみくじを引く確率はどれくらいですか
確率は計算できません。
番号の本数や吉凶の割合は社ごとに違い、それを公表している社は見当たりません。元になる数が分からないので、何分の1という形では出せないということです。
おみくじを毎月引いてもいいですか
毎月引いても差し支えありません。
年中何回でも引いて構わないという案内の中に、月に1回という回数も入ります。続けるなら、内容を書き写して読み返せる形にしておくと向いています。
違う神社で何度も引いてもいいですか
違う神社で何度も引いてもかまいません。
止めている案内は見当たらず、社ごとにおみくじの種類も吉凶の数も違うので、同じ問いを重ねたことにもなりません。気に入る字を探して社をまわる形だけは、引き直しと同じになります。
おみくじを引きすぎると良くないのでしょうか
回数が多いこと自体を良くないとする案内はありません。
気をつけるのは、前に引いたものを読み返せているかどうかです。中身を覚えていないまま次を引いているなら、数を減らすほうが1回あたりの重さが戻ります。
おみくじの効果はいつから始まりますか
おみくじの効果は、引いたその時から先のことを示す導きとして書かれています。
引いた日が起点になるので、年の途中で引いたものもその日から先のこととして読めます。過去を言い当てるものとしては書かれていません。
おみくじの順番に決まりはありますか
吉凶の順番は社によってさまざまです。
神社本庁のページでは一例として大吉・吉・中吉・小吉・末吉・凶の順が挙げられていますが、決まった運勢順はないとしている社もあります。順番で引き直しを決める必要はありません。
回数を気にするより、1枚に書かれた欄を読むほうが長く役に立ちますよ。
まとめ|おみくじを引く頻度の決め方
この記事では、おみくじを引く頻度について、神社と寺院の案内が書いていることを引き方ごとに整理しました。
- 回数や間隔の決まりは無い
- 問いが違えば何度でもよい
- 字を選び直す引き直しは避ける
- 毎月や毎日でも止められていない
- 決め方は回数でなく引く場面
数で迷ったときは、前に引いたものを読み返せているかを見てください。読み返せているなら、次の参拝で引いて大丈夫ですよ。

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